2013年11月3日日曜日

上品だけどキワドイ

最近、個人的に盛り上がっているのが繊細で上品な眼鏡に「毒」を加える作業。
特に、70'SのHILTON CLASSICといった金張りで細く、繊細な眼鏡にカラーレンズを入れてキワドイ雰囲気を作り出すのが非常に楽しいです。
高級な物をカスタムして下品になりそうなギリギリのラインを楽しむ。

例えば・・・
70'S HILTON CLASSIC 14KRG


このままでも十分、雰囲気があってカッコいいのですが、少しレンズに色を入れてみました。
50%の濃度のブラウンを入れると・・・


グッと印象も変わります。
やや、キワドイ感じが出ますね。

並べてみると・・・(同じ眼鏡です)


レンズに色が入っていない方は柔らかい印象ですが、カラーレンズの入っている方は少し怪しさ?イヤらしさ?が感じられます。
眼鏡の良さはレンズを替えるだけで、相当印象が変化するところです。
上品な雰囲気の眼鏡がレンズに色が入ると少し毒気が出てくる。
上品なものを下品になるギリギリのところまでカスタムして遊ぶのも、かなり奥が深くて非常に楽しいです。

先週末に入荷した同じく70'SのHILTON CLASSICのこちらの眼鏡もフロントのリム周りのセル巻きの生地の色も秀逸です。







巻いているセルも薄いので、野暮ったさは感じられない品のある眼鏡です。
このセル巻きも今だと七宝樹脂を焼き付けて、転写プリントで柄を表現している眼鏡も多いのですが(そちらの方がコストも少なく大量に作れるのですが、紫外線でプリントの柄が3年程すると抜けてきます)この当時はセルを巻き付けて作られています。
やはりセル巻きの方がクラシックでトラディショナルな雰囲気が出ます。
個人的には、クリアレンズでセル生地の色を生かすか、ブラウン系のレンズ(25%くらいの濃度でグラデーション)なんかが際どくて雰囲気出そうです。
レンズをどうするか、あれこれ考えるのもかなり楽しいですよ。



                                              お問い合わせ:contact@frequence-s.com




0 件のコメント:

コメントを投稿